40歳からの挑戦。コンサルティング会社、投資銀行を経て、キャディに転職したワケ

「40歳を目前に何か大きなことがしたくなって、自分のキャリアを見つめ直したのがきっかけでした。」

 

そう話してくれたのは、入社1年目CP(コーポレート本部)経営企画部部長の市川恭邦(いちかわ やすくに)さん。新卒で大手コンサルティング会社に8年間勤め、MBA取得のためアメリカに2年間留学。帰国後、大手投資銀行でも8年間勤めた市川さんが、なぜキャディに転職をし、どんな想いをもって日々仕事をされているのかお話を聞きました。

市川 恭邦(いちかわやすくに)経営企画部 部長

2022年キャディ入社。経営企画部 部長。
新卒で入社したアクセンチュアでは、戦略グループのシニア・マネージャーとして、主に製造業企業に対するM&Aを含む成長戦略、マーケティング・営業改革、コスト改革等の戦略立案・実行支援をリード。米国留学を経て参画したゴールドマン・サックスでは、投資銀行部門のヴァイス・プレジデントとしてM&Aや資金調達のエクセキューションを担当。キャディ入社後は、CADDi MANUFACTURING事業のプロジェクト・マネジメント部および製造支援本部品質保証部を経て、現職。

「挑戦したい」から始まった、新たなキャリア

―― 大手投資銀行に所属されていたのに、なぜキャディに転職をしたのですか?

新卒からコンサルティング会社や投資銀行で働いてきたんですけど、40歳を目前に自分のキャリアを見つめ直していたんです。キャリアを通じてシニアマネージャーやヴァイスプレジデントなど管理職の仕事まで経験していました。ある程度のキャリアも積んで、この先もずっと投資銀行で仕事をしていくのか。自分自身本当にやりたいことは何なんだろう。と悩んでいたら、MBA留学時代の同期にキャディを紹介されました。カジュアル面談でメンバーとの会話を通じ、ユニークかつ確かなビジネスモデルと優秀な人たちがそろっていると確信しました。また、会社としての目指す方向が明確で、それがメンバーにも浸透していて志の高い仲間がたくさんいることも強く感じました。そして何より「自分のやりたかった大きなチャレンジができる」と思ったのがキャディに転職した最大の決め手です。社員一人ひとりがキャディの提供価値を常に意識し、議論して、本気で業界の構造を変えることに一生懸命なのがとてもいい環境だと感じています。

――入社してからの仕事を教えてください。

2022年5月に入社して9か月が経つんですが、すでに3つの部署を経験しています。最初はプロジェクトマネジメント部に所属し、最適なサプライチェーン構築のための仕組みづくりを担当しました。お客様からの需要を先読みし、キャディとして今後必要となる供給を見定めたうえで、キャディ内で供給側を担当する部署と連携する仕組みを構築していました。

その後、製造支援本部で品質保証最適化を担当しました。キャディではサプライパートナー様に製作頂いた部品を自社で検品・品質保証しているのですが、品質を維持しつつ、キャディ内の効率化を推進するプロジェクトをリードしました。プロジェクトの一環であるサプライパートナー様の品質改善に参画したのですが、現場に何度も足を運び課題を特定し、品質改善に向けたアクションを定め、成果創出に至るまでをサプライパートナー様と共に行った非常にやりがいのある仕事でした。

現在はCP(コーポレート本部)の経営企画部長を務めています。会社全体としての課題を定義し、事業部との対話を通じて課題解決のための施策を行ったり、一部財務関連の業務も行っています。

――やりがいや大変なところを教えてください

会社全体で同じ方向を向き、物事を動かして成果につなげることの難しさを日々感じていますが、これが大変でもありやりがいになっています。コンサルタントや投資銀行時代は、決して安くはないお金を払ってまで解決したい課題がお客様のなかで明確化されていて、お客様社内のメンバーも含めて「この課題を優先度高く解決する」という共通認識が出来上がっていることが大半でした。しかし、キャディのようにスピード感をもって成長しているスタートアップでは、各メンバーが自律的にゴールに向かって走っているので、まずは目指す方向性や優先順位の認識を合わせることが重要になります。

日々お客様やサプライヤー様と接することはない経営企画ですが、可能な限り事業に対する解像度を上げる努力をしたうえで、会社の目指すべき方向性を各部署やメンバーと議論し、関係者の認識を合わせ、成果に繋がるアクションを起こす必要があります。知恵も時間も手間もかかる大変な仕事ですが、その分、大きなやりがいを感じています。

――入社してから様々な仕事を経験されていますが、入社後のギャップはありますか?

会社全体のスピード感が想像していた以上に早いので圧倒されています。入社当初は本当に驚きました。コンサルティングや投資銀行の仕事もスピード感のある仕事でしたが、全く違うスピード感です。
キャディは全く新しいことに挑んでいるので、自分では今まで検討をしたこともない論点が多く存在し、それらをスピーディに解決していく必要があります。クイックに仮説を考えたら社内のメンバーと直ぐに壁打ちをするのですが、信じられないくらいのスピードで議論が進み、それがアクションに繋がっていきます。
製造業、商社、コンサルティング、金融等、キャディには多様なバックグラウンドを持ったメンバーが揃っており、全員が常にサポーティブです。そんな環境だからこそ信じられないくらいのスピードで物事が進んでいきますし、いい意味でのギャップでした。

大きなチャレンジが出来る場所。

――製造業は未経験とのことでしたが、この業界の魅力は何だと思いますか?

社会に与えられるインパクトの大きさが、製造業の大きな魅力です。製造業は日本のGDPの2割を占める大きな産業ですし、その製造業の調達領域は海外も含めると極めて大きな市場です。そして、この大きな市場では大きな変革が起きておらず、「手つかず」の状態で残されています。
キャディはこの広大で手つかずの市場を本気で変えようとしています。これだけの大きな市場が依然手つかずの状況にあるのには理由があり、一朝一夕に変えられる物ではありません。しかし、オペレーションとテクノロジーを組み合わせ本気で取り組むことによりキャディが価値を出せることは見えてきています。非常に取り組みがいのある魅力的な業界だと思います。

――実際に市川さんがキャディで挑戦したいことは何でしょう?

「手つかず」の市場で非常に大きな挑戦を目指すなかで、事業環境や各種経営指標に基づき全社課題を定義し、戦略やビジネスモデル、オペレーションの変革も含め会社の進化をリードしたいと思っています。現在の延長線上で動いているだけでは、「モノづくり産業のポテンシャルを解放する」というミッションにはたどり着けませんし、キャディの戦略やビジネスモデルも今後大きく進化していく必要があります。業界変革に繋がる戦略やビジネスモデルを創り上げること、これはキャディの全メンバーが達成したいと思っていることですし、それが出来る環境だと思っています。

――最後にこれから一緒に働く方に伝えたいことをお願いします。

【何か大きなことをやりたい】という意思はとても大切だと思っています。価値観や具体的にやりたいことは人それぞれですが、事業に対する興味が強く、社内外とコミュニケーションを取り、積極的に事業の解像度を高めているメンバーが特に活躍している印象があります。そして、彼ら・彼女らの積極的な動きの背景には【何か大きなことをやりたい】という意思があるように感じていますし、漠然とでもそういった熱い想いのある方と一緒に仕事が出来ると嬉しいです。