日本から世界へ、世界から日本へ。製造現場経験豊富な二人がキャディを選んだ理由

製造業の現場経験を活かして、ダイナミックな仕事がしたいと考えたとき、皆さんは何を選びますか?

キャディはテクノロジーの力で製造業のより良い未来を構築していこうとしている会社です。あるときは一人の暗黙知を見える化して日本の資産にし、あるときは現場の課題を解決して効率良く働ける環境を実現しています。

今回インタビューしたのは、製造現場の多国籍チームを統括した経験を持つ色平 卓郎さんと工場の立ち上げ・経営を担った経歴を持つ堺 幸輔さん。ベトナムで活躍する二人に、キャディで自身の経験をどのように活かしているかを聞きました!

堺 幸輔製造支援本部

新卒から約13年間、日本大手の鉄鋼メーカーに従事。海外での新ラインの建設、操業において、製造部門の№2 としてメキシコ人と日本人の懸け橋となり業務遂行。また、2015 年までは赤字経営であったメキシコの現場へ、2016 年に再度派遣され、社の目標とする黒字経営に改善活動を実施。直近は2名で部品加工メーカーの会社を立ち上げ、常務取締役として営業、人員管理、生産管理等を担当した後に、2022年にキャディに参画。

色平 卓郎製造支援本部

機械メーカーに新卒入社し海外営業兼プロジェクトマネージャーとしてモータ量産ラインの販売と立ち上げに従事。 その後ソフトウェア開発のベンチャー会社に転職し、製造現場で発生する問題をシミュレーション技術で解決支援する仕事に携わる。セールスエンジニアとして新規顧客開拓を担当しながら、ワークショップ企画による社内人材育成や、リモート環境でも円滑な部署連携ができるような仕組みづくりもリード。2022年にキャディに参画。

想いやスピード感にワクワクした

―― まずお二人の経歴と、キャディに入社した理由を教えてください!

色平:僕はもともと文系の人間なのですが、大学で宗教学や社会学を学ぶ中で、技術の発展が社会を変えてきたことを知りました。時代はEV市場の熱量が上がって来た頃。製造業に行けば、技術が社会を変える瞬間を見れて面白いかもしれないと興味が湧き、畑違いの機械メーカーに就職しました。

 

入社後、海外営業兼プロジェクトマネージャーとしてモータ量産ラインの販売と立ち上げに従事。その後、顧客先の海外工場に駐在し、製造現場の多国籍チームを統括しました。

 

数年後、ソフトウェア開発のベンチャー企業に転職。次に社会を変えそうだと思ったのがシミュレーションだったことから選びました。製造現場で発生する問題をシミュレーション技術で解決支援していたのですが、次第にもっと現場に近いところに行きたいと思うようになって。

 

キャディに入社を決めたのは、現場から課題を抽出して、テクノロジーで解決していこうとしているからです。製造業がこれから一層スピードを求められる中で、見積もり業務など属人化されている部分にイノベーションを起こすことで、業界そのものを変えていこうとしていると知り、胸が高鳴りました。

 

堺:私は新卒で鉄鋼メーカーに就職し、メキシコで溶融亜鉛メッキラインの立ち上げや、新工場の垂直立ち上げなどを担ったあと、機械加工メーカー、生産加工メーカーと転籍してきました。

 

その後、フィリピンで加工メーカーを共同経営で設立。工場レイアウトや人の配置から考えるモノづくりは楽しかったのですが、コロナ禍の影響を受けてクローズしたのを機に帰国しました。

 

キャディは「モノづくり産業のポテンシャルを解放する」というビジョンに惹かれました。これを世界中でやったら、もっともっと豊かな社会が実現できると未来が明るく感じたんです。

 

あと入社するとき、「自分の能力をフルに発揮して、笑顔でもう一度楽しく働こうよ」と言われたのが、すごく心に残っていて。働きながら笑顔って、結構難しいことだと思うんですよ。けれど実際に私は入社以降、毎日笑顔で働いているし、自分の力を思いっきり発揮できています。

 

私のようにずっと製造の現場に携わっていた人間の能力は、加工会社に入らないと発揮できないと思っていました。けれど若くて優秀な社員が、私のノウハウを言語化してITに結びつけてくれるんですよ。自分の知識が会社の財産になることにワクワクします。

 

あと物事のスピードが早い。私は2022年3月に入社したとき、「来年には海外拠点に行かせてほしい」と話していたのですが、6月にはベトナムに来ていました。転職前はもう一度海外で自分の能力をフルで発揮できるとは思っていなかったので、本当に嬉しいです。

自分たちの知見を型化して共有し、製造業の未来を拡げる

―― お二人は豊富な現場経験をお持ちですが、現在どのように活かしていますか?

色平:僕のミッションはパートナー企業のレイアウトやオペレーションを評価し、今後案件をお願いした際に問題が生じそうな部分にあらかじめ策を立てて準備しておくことです。

 

例えば30台の機械が連なって構築している製造ラインがあるとしたら、必ず調子が良い機械と悪い機械があります。全体の状態を見極めてバランスをとって、間違いなく部品が完成するラインを作るため、うまくいかなかったらボトルネックを特定。改善していくことで、生産ライン全体の効率や生産性を上げています。

 

現場とシミュレーションの両方の経験があり、生産ラインを見ればどこがボトルネックになるかわかるため配属されました。私が経験則で判断していることを言語化して型化し、どの現場でも通用する生産性アップの方法に仕上げてパートナー企業に提案するのが私の役割です。

 

堺:私は長年、現場で経験を積み、マネジメントもしてきました。そうして培った知見を生かし、最大限に機械の能力を発揮できる加工条件を提案しています。モノづくりは図面をCADデータに置き換えて加工条件を構築していきますが、CADデータの段階で適切な加工スピード・方法を盛り込んでおくのです。そうすれば実際に材料からモノを作るときに困りません。

 

現場にいる方はみなさん、状況が違います。工場や作るものによって、現場で判断しながら成功事例を積み重ねていくことが大事です。成功事例があれば、ほかの工場でもできるのか、あるいはその工場独特のものかが判断できます。汎用性があれば型化し、その情報を集約し流用できるようにするのです。

―― お二人がおっしゃっている「型化」を担っているのが、CFS(Caddi Factory System)チームですよね。どのようなチームなのですか?

色平:これからのキャディの肝になっていく部署で、暗黙知を見える化しています。

 

僕や堺さんのように国内外で現場経験を積んでいる人の知見を型化して現場に届けることで、モノづくり産業全体のポテンシャルを解放しようとしているのです。

 

工程やレイアウトの設計などは、どの工場でもだいたい同じです。キャディで情報を集約して型化したものを共有すれば、現場はモノづくりに集中できる環境を得られます。その仕組みを作っているのがCFSなのです。

 

重大な役割を担っている部署なのでプレッシャーはありますが、楽しく仕事をさせてもらっています(笑)。

 

堺:日本の町工場などは、古きを守ることで昔から取引している相手を守っている側面があるため、加工方法などを変えないパターンも多いと思うんですね。

 

一方海外の工場は、資産があればどんどん新しい機械を入れて、加工能力も上げていく。そうなると、もともと日本が持っている技術の高さだけでは対応しきれない時代が近いうちに来るかもしれません。

 

しかし私たちが海外で経験していることをCFSで言語化し、日本のパートナー企業に提供していけば、もっと日本は元気になると信じています。

一人ではできないことを、みんなで実現する喜びがある

―― キャディで働く面白さは何ですか?

色平:自分一人だけではできないけれど、自分がいなければできない仕事ができることですね。

 

例えばいま僕は、生産現場を少しでも見える化し、そのデータを活用する仕組みを作ろうとしています。そう考えることは僕一人でもできますが、実現は不可能です。仕組みを考えて大きな絵を描く人がいて、実際に手を動かして作ってくれる人がいて、初めて僕のやりたいことは実現できます。

 

こうして自分のやりたいことをどんどん実現できるのは、キャディがポジティブに変化を楽しむ会社だから。

 

キャディの人たちは、何か提案すると誰かしら「良いね、やろうよ」と言ってくれるんです。「今はちょっとできない」と後ずさることなく、常に前のめり。

 

「やってみた方が良いよ」「実際に作ってみたから使ってみて」とどんどん話が進むので、「じゃあやってみます」とウキウキした気持ちで色々なことを試せます。うまくいかなかったら「失敗した、じゃあ次はこうしよう」とポジティブに方向転換できるところがすごく楽しいんです。

 

もちろん仕事なのですが、色々なことに挑戦させてもらっているという感覚がすごく強い。そういう挑戦環境があるのは、みんなが常に製造業の大きな課題に立ち向かい、「モノづくり産業のポテンシャルを解放しよう」と思いながら目の前の仕事に向き合っているから。

 

だから変化を恐れず挑戦し続けるし、それでいて広い視野と遠い視点を忘れず仕事ができるのでしょうね。

 

堺:本当にそうですよね。チームメンバーが「これやりたい」を必ず拾ってくれて、それを大きく広げて会社全体でやっていく雰囲気になるのは本当に面白い。

 

モノづくりに携わっている人は、基本的に毎日ワクワクしたい人たちだと思うので、この環境はたまらないはずです。

 

あとキャディが持つネットワークもワクワクにつながっています。私のような加工や工場管理の経験者は、能力はあるのに資金がない、あるいは融資してくれる企業が見つからなくて機械が買えず、大型を作れないということを経験しています。

 

キャディの場合、多くのパートナー企業がありますから、自分の知見を提供すると彼らの力を借りてその案件を実現できるのです。それを元に「次はもっとスピードを上げよう」「もっと製品を生産できる環境を整えよう」など考えて改善していくのは本当に楽しい。

 

これは絶対に一人ではできません。国内外にパートナーがいるキャディだからこそできることが、本当にたくさんあります。

―― そういう意味で言うと、グローバルに働く面白さがキャディにはあるのかなと思います。お二人はどのような良さを感じていますか?

色平:製造業は人や現場との出会いです。グローバルであれば、その幅が広がるので、色々なレイヤーの色々な専門職の人と出会える面白さがあるのではないでしょうか。

 

なので個人的には、グローバル思考を持っている人こそ商社とかより製造業に来てほしいと思っています。ダイナミックさやカオスさがあるので、それを含めて楽しめる人は活躍できると思いますよ。

 

堺:先ほど少しお話ししましたが、海外は元気な会社が多いので自分たちがやりたいと思った仕事に合わせてどんどん新しい機械を買うんですよ。その新しい機械を使って、とんでもなく良いものを作る喜びを味わえます。

 

そして世界に自分の知見を伝えることによって、その国に足跡を残せるんです。すると次の世代の優秀なプログラマーなどが「こういう加工方法が良いんじゃないか」と上書きしていってくれる。その様子を見るのも楽しい。これが最大の魅力かな。

 

なお私は言葉が得意ではないのですが、難しい言葉以外は翻訳サイトを使えばどうにかなるし、専門用語はどの国も一緒なので仕事上はそんなに困りません。

一緒に飽きずに挑戦し続ける日々を楽しもう!

―― 最後に、キャディに興味がある方にメッセージをお願いします!

堺:自分が持っている能力を最大限に活かしたいなら、キャディで一緒に働きましょう!

 

キャディで「これをやりたい」と言えば、必ず認めてもらえてその後の展開が望めます。

 

また海外で働いたことがある人は、日本に戻ると海外でできたことができなくてジレンマを抱えているのではないでしょうか。もう一度海外に出て自分の能力をフルに発揮したい。だけど日本にしか仕事がない。

 

そう思っている人は、キャディがお勧めです。「自分の能力をフルに発揮してください」と言ってくれる上に、自分の専門性を発揮できるポジションが必ずあります。

 

グローバルに働くこともできれば、国内製造業の拡大にも尽力できるので、ぜひ一緒に自身の能力を解放しましょう!

 

色平:まさに堺さんが仰ったことを僕も思っています(笑)。

 

キャディはみんなが日々チャレンジしているため、業務がどんどん変わっていき本当に飽きません。同じビジョンを共有できる仲間と新しいことに取り組み続ける日々は楽しくて充実しています。

 

製造業に限らず大きな挑戦をしたい。世界や未来に大きなインパクトを与えたい人は、ぜひキャディで一緒に働きましょう!